【リスケには応じてくれています】
現在、コロナ融資への返済が開始されていますが、円安、原油高の影響で、国内製造業を中心に厳しい状況が続いております。
金融機関も上記の状況を当然理解しており、コロナ融資についてもリスケジュールの相談には比較的応じてくれているようには思います。
【利息の支払も厳しい】
しかしながら、リスケジュールを行った場合でも、ストップできるのは元本がほとんどで、利息の支払まで猶予してもらえることはさほど多くありません。
特に、融資額の増加にともない、毎月の利息額も多くなりがちであるため、リスケをしても利息の支払も厳しく、現預金の減少がとまらない状況もよく見受けられます。
また、冒頭に申し上げたように、原油高、円安の影響で、そもそも営業赤字となってしまっており、その状況から脱却できない企業も見受けられます。
【親族の援助】
そのような状況で、「長年続けていた会社を倒産させるわけにはいかない」と私財はもちろん、家族、親族に資金援助を依頼される経営者の方もおられます。特に、何代か続いた経営者の方は「自分の代で潰すわけには」という思いもあられることかと思います。
しかし、営業赤字が続く限り、多少資金を拠出してもらっても、焼石に水になることが多いのです。個人が出してくれる数百万、数千万は非常に大きな金額ですが、人を雇用し、賃料や社会保険といった支出を余儀なくされる、企業の運転資金としては必ずしも大きくないからです。
したがって、運転資金のため親族などから金銭を支出してもらうのであれば、その前に、「事業を本当に継続する必要があるのか」を、後継者の有無、経営者ご自身のご年齢、年金の状況などから総合的に考えることをお勧めします。
そして、場合によっては事業閉鎖、破産という選択肢を採用することがベストであることもありえるのです。
